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"少女A" - part2 - 2020.10.28

この物語はフィクションであり、実在の人物、団体とは一切関係ありません。
著者:ハッシー

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新潟にいるメイの叔母が翌日病院に来院した。
他界したメイの父(=義男)は大学病院に検体として送られ、その後葬儀も行われた。

叔母がメイを連れて新潟に帰郷していった。
しばらくは叔母が面倒をみたが、生活が貧しいためにメイは結局養護施設に預けられた。

養護施設を経て大きくなったメイは、なんと大学の医学部に進学した。
卒業後、大学病院で10年のキャリアを積み、一人前になった。
そんな中、義男が亡くなった福井県越前市の島田病院から偶然誘われた。
これも運命と思い、新潟から心機一転、越前市で循環器外科医として勤務のスタートさせた。

弁置換術や、ペースメーカー挿入、心不全、不整脈のペーシング、心タンポナーデを行い、
外科で医長になるまでに腕を上げていった。
そんなある日、メイの勤務する病院に胸痛と息切れで男性が救急搬送された。
ちょうど義男と同じ年齢で、僧帽弁狭窄がベースにあり、そこから血栓が冠動脈に飛んでいた。
その男性は急性心筋梗塞を併発しており、病名も義男のそれと同じであった。
メイは義男のことを思い出し、何としても命を救うために奮闘したがその男性を救命できなかった。

そんな多忙な日々を送るメイのもとに叔母から連絡がきた。
実母(=清子)が肺がん末期だということを偶然知ったという。
清子はメイが3歳の時に別れたきりなので、メイは清子の面影は全く覚えていなかった。
その知らせを聞くまでは、メイの心の中で清子の存在は消えてしまっていた。
メイは清子のことを、自分の父を捨てた女性という心の葛藤はあった。
しかし、自分の生みの親には変わりなく、また、義男も他界していたため、
唯一の肉親であることから、清子を引き取り、看取りを行う決断をした。
清子も何十年も我が子に会わないというひどい仕打ちをメイに対して行っていたが、
自身の死を目前にして我が子にもう一度会いたいという思いが日に日に増していき、
メイの申し出を承諾した。

清子は大腸がんから、肺、肝臓、リンパ腺に転移しており、既に手のほどこしようがない状態であった。
治療、介護もむなしく3ヶ月後に清子は他界してしまった。
天涯孤独の身となったメイは益々医療に没頭する覚悟をした。
特にがん診断治療に専念するため、他府県の大学病院の腫瘍外科に入職し2年間勉学に励んだ。

2年間の勉学を終える頃、メイは40歳になろうとしていた。
ふとしたきっかけで再び福井県の島田病院で、今度は腫瘍内科部長として勤務を開始することとなった。
まるで糸で結ばれた運命のようなものだった。
島田病院への赴任の際、義男が亡くなった直後に叔母の迎えを待つ間自身を預かってもらった放射線技師夫妻宅の息子に偶然にも再会した。
メイが大変な時に優しく接してくれた放射線科技師夫妻とその息子に対して、非常に強い感謝の念を頂いていた。
久しぶりの再会で二人は意気投合した。
当時の事や、会わない間にどのような事があったかなど、何度も会って話すようになった。
やがて、お互いに好感を頂くようになり、赤い糸で結ばれていたかのように入籍を果たした。

メイが医学部に進学していた頃、放射線技師夫妻の息子は大学の教育学部に通っていた。
しかし、教員に魅力を感じず、魚好きもあって漁業組合に就職した。
毎日福井県の朝市で魚と奮闘する充実した日々を送っていた。

メイは結婚することで家族ができ、心身共に充実し更に仕事に没頭する日々を送っていった。


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パート3へと続く


 

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